ガーナにおけるE-waste問題
ガーナをはじめとするアフリカ諸国ではPCなどの電子廃棄物いわゆるE-wasteが問題になっている。
これらの廃棄物は先進国からガーナへと輸送されたものだ。
この問題を取り上げたBBCのドキュメンタリーをyoutubeで見ることができる。
寄付の名目で、欧米で要らなくなった電子機器の廃棄物がどんどん送られるようになり、村々には壊れて使いものにならない廃棄物があふれ返った。
この問題については、処理に多額の費用がかかる廃棄物を先進国の企業が途上国に送りつけているという指摘がなされており、国際的な問題になっている。
先進国で出された有害な廃棄物を途上国などの他国に持ち出すことはバーゼル条約で禁止されているが、PCなどの電気製品はリサイクル品という扱いでの輸送が認められるという。参考リンク
しかし業者が金や銅などの再利用できる部品を取り出したあとは、水銀やカドミウムなどの有毒物質にまみれた有害なゴミと化す。
貧しい人々は廃棄物を燃やし、そこから出る有害物質にさらされながらも銅など金属を抽出する「宝探し」を行う。
電子廃棄物から銅や金を取り出すことで収入を得ることはできるが、健康に対する代償は大きい。
グリーンピースが首都アクラと東部のコフォリドゥアで実施した調査によると、高濃度の鉛、生殖機能に影響を及ぼすフタル酸エステル、発ガン性物質の塩化ダイオキシンなどが検出されたという。
そして深刻な健康被害をもたらすこの危険な作業に子供たちも従事しているのが現実である。
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