3Dプリンタを組み立てる

朝は8時過ぎにルワンダチームが到着し、早々にラボの見学が始まった。

ラボを見学した後は、金属も切れる大型のレーザーカッターとCNCを持っているスピーカー会社を訪問する。
スピーカー会社には前回の訪問でもお世話になっていたが、社長の話はこれまであまり聞いたことが無かった。
今回は中を案内してくれたが、なかなか町工場の社長といった気質のおじさんである。
以前訪問した際との相違点として、CNCを使って回路基板を自作するようになったこと(以前はイギリスや中国から購入していた)、端材を使って子供用の製品(ジャングルジムのようなもの)、知育玩具(アルファベットの模型)などを製品として作り始めたことだ。
また、スピーカー自体のデザインにもマイナーチェンジが施されていた。
現状に満足せず、常に改善を続けるその飽くなき追究の態度には敬服すべきところがあった。
また最後に社長が放った言葉、
“We must start doing. Because we Africa must keep moving forward.”
にはルワンダからの人々も感銘を受けたようだった。

ところでだが、同行していた日本人の方々の着眼点には驚かされた。
食事をしててもサッカーW杯のアフリカ出場国を全部言えたりとか、この町は空き家が多いですねとか、幹線道路の右側にしかスイカ売りの人が立ってなかったのはなんでだとか、ホテルの予約スケジュールがほぼ満室だったけど、石油会社の社員が泊まってるのかとか、港から出て行く鉱山資源のうち、ボーキサイトは精錬コストが高いからあまり需要無いだろうとか、住んでても気にもとめないことをどんどん質問してくる。
仕事の型みたいなものがあるんだろうか。彼らは職種的には個人業に近いと思うけど、どういう経緯でそういうフレームが形作られたのかは興味があるところだ。
アクラの地図を見ててコトカ空港から市内までの距離はどれくらいあるんだろうという話になった時は、「この地図は凡例がないな。ブリティッシュ・エアウェイズが747を入れてるから、滑走路は4000mリクワイア、アクラは標高高くないから3500と仮定してこの1ブロックは500m、、、」と延々とクイズを解いてるみたいだった。
各地の状況知っておくと、あとで色々と役に立つことがあるのだろう。
彼らがふとテレビに目をやった直後の「オバマも白髪増えたね」は象徴的な一言だったけど、観察力と洞察力を養うことは大事だな、と参考になった。

また、ルワンダ人とガーナ人はこちらからすると両者共アフリカ人だが、ルワンダ人の会話を聞いていると所々でガーナ人との違いが明らかになって面白い。
ホテルでは「エアコンがなくてファンだけだったけど、空気が循環するだけで涼しくならないじゃないか」、
レストランでは「辛いものが食べられないから唐辛子は抜いてくれ」「何?お茶を置いてない?」「ビールは温かいのを」
のように。
ルワンダ人がレストランでガーナ人のお姉さんを口説いていたのも興味深い光景だった。

さて、ルワンダからの視察団も大いに刺激を受けて帰ってもらったようだ。
今度9月にカンファレンスがあるようだから、そのタイミングで行けるかな。

さて、ラボに戻ると3Dプリンタの組み立てワークショップを開催した。
スティーブンになるべく生徒を巻き込んで欲しいという要望をもらっていたので、自分はなるべく手を動かさずに後ろから見ておくことにする。ほどなくアイザックとダグラスがリーダーシップをとって組み立てを指揮し始めた。生徒達は、2人の先輩の作業に色々と口を挟みながら組み立てに関わっている。キットは1つしかなくてみんなが組み立てられるわけではないので、こんな感じで進めて行けばいいだろう。
と、ここで問題が発生した。X,Y軸の組み立てが終わってフレームの組立てに移る際に、アクリルのカットパーツを一つ持ってきていないことに気づいたのだ。写真ではそのパーツは図示されていなかったので置いてきたが、後からテッドに聞いたところだと、自分たちが今組み立てているのは前のバージョンのため、その部品が必要らしい。
アクリルはラボにあるので、テッドにメッセージを送って該当部品のDXFファイルを送ってもらうことにする。日も暮れてきたので今日は解散ということにして、帰路に着いた。

家に着くと、また停電で電気が切れた。
さすがに連日のガイドは疲れたようで、ベッドに横になるとすぐに眠気がさして寝てしまった。

その後21時頃に電話が鳴っていることに気づく。知らない番号だから間違い電話っぽいし、眠いので切った。するとまたかかってくる。出てみると、電話口で誰かが話し合っている。スティーブンの声も聞こえるみたいだけど、寝ぼけていて状況がつかめず、しばらくして電話を切った。
またかかってきたので、今度はちゃんと出てみると、アブーだった!スティーブンと自分に同時に電話をかけて、多地点会話みたいにしているようだ。
寝てたようですまなかったね、 調子はどう?と聞かれたので、来たばかりだけど楽しんでるよと伝える。Solar ovenに関してアブーに送ったメールを見て、電話してくれたようだ。
プロジェクトについて話をした結果、明日の昼12時にFabLabチームと溶接科を交えてTV会議を行なうことになった。

17. 5月 2014
Categories: FabLab | Tags: , | Leave a comment

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