ガーナに来たことによる考え方の変化
まだ途中だが、備忘録的にメモ。
行く前と行った後で自分の考えの変化の差分を見てみたいが、途中経過も必要だろうということで。
(1)設計図なしにやみくもにやる→✕
ここでは材料は貴重な資源だ。材料を無駄にしないためにも、試作であってもきちんと設計してからでないと切り始めない。自分が「富豪的プログラミングのハード版」と思っていた設計の枠組みは修正を迫られた。
インドのJugaat、タイでの野生のエンジニアリングのように、やってるうちに適応する、というのは時系列をさかのぼって設計の流れをマクロに見た時の話だろう。少なくとも設計者視点ではなさそうだ。
またここではCNCルーターをはじめとするデジタルファブリケーションが使える、という特殊な前提も考慮に入れる必要があった。寸法はきちんと出さないといけないのだ。
(2)ネットで知識を共有できる→△
ネットで調べることができるのはその通りだ。回路図など、ネットを検索して参考にしている。
ただし、(a)回線速度が遅いこと、(b)頻繁に停電することを考慮に入れていなかった。
ファブラボは原理的にはポリコムによる遠隔通信による技術サポートをうたっているが、ガーナの回線ではスカイプも厳しい状況だ。インフラの増強策として、Fab-Fiが使えないか検討している。また、生徒が動画コンテンツによる学習を進めているが、これも容量の軽いGIFアニメなどで代替できないか考えている。
(b)の停電は思ったより深刻な問題だ。電気が切れると工作機械はもちろんハンダも使えない。PCもUPSでしばらくは持つが、ルーターも切れるのでインターネットは遮断される。自分の想定していた知識共有システム(iwrapper)のありかたも、デスクトップではない、何か別の媒体を考える必要がある。バッテリで駆動できるタブレットか、はたまた別のアナログよりの媒体か。