Monthly Archives for August 2012

磁石を集めよう

朝ラボに着くと、早速HDDを分解してネオジム磁石を取り出していた。 HDDを分解して磁石を取り出す アイザックは横断幕の作業の続きをやっている。この作業が終わり次第町に繰り出して磁石を探しに行こうとスティーブンと話す。 ここで停電だ。またPCその他の機材が使えない。ラボにいてもやることがないので、Vodafoneオフィスに併設されているインターネットカフェでダウンロードを行うことにする。 ここで述べておきたいのが、ここガーナではデータのダウンロードに時間がかかるということ。フリーソフトウェアであっても、日本でのように、すぐにダウンロードしてインストールというわけにはいかない。一回一回ダウンロードし直すのではなく、データはCDなどのメディアで保存しておき、次回のインストールに備えるのが普通のようだ。AVRStudioやArduinoなど、今後みんなにインストールしてもらいたいソフトウェアがたくさんあるので、ここで一気にインストールすることにした。 Vodafoneネットカフェの利用料金は1時間1.8セディ。速度は1Mbps程度で自分のE-Mobileと変わらないが、3G回線よりはかなり速く感じる。ちなみに通常は持ち込みPCでWi-fiを利用することができるそうだが、故障中で使えなかった。 Python,AVRStudio(4,5,6),WinAVR, Ruby,Java(JRE,JDK,Android SDK),eclipse(Java EE),MySQL, X-CTU,Arduino, Processing, Visual Studioなどをひたすらダウンロードする。 途中でFirefoxを落としてしまいVisual Studio 2010 Expressのダウンロードだけ間に合わなかった。それにしてもVisual Studioのダウンロードに1時間以上かかるとは何ともはや。 さて、午後にラボに戻ると、町に繰り出す準備が出来たようだ。スティーブン、アブー、ダグラス、そして自分というチームでトロトロに乗り込んでタウンへ。果たして磁石は手に入るのか。 磁石を求めて町を歩く はじめの1,2軒では すぐに1個、2個ほどHDDを譲ってくれた。幸先はいい。 しかしここから難所にはまることになる。 ガラクタ同然であとは捨てるだけのHDDでも、こちらが欲しているという状況につけこんで高額を請求してくるのだ。 もともとジャンクのHDDはスクラップとして2セディで売っているらしい。よってこちらの作戦としては、磁石を外してあとの部品はケースに戻し、磁石だけを廉価で譲ってもらえないか?というものだ。 この交渉を最年長のスティーブンが買って出る。しかし商売人相手の交渉は難しい。近くにいると、あの中国人は誰だ?と騒がれて交渉に悪影響を与えかねないので、忠告通り離れたところから見守ることにした。 すると子供たちが恐る恐る寄ってきた。最初は挨拶だけにとどめていたのだが、赤ちゃんをだっこさせてもらったりすると、子供たちも警戒心が溶けたようでもう大騒ぎだ。 「オブロニ、オブロニ!」と集まってくる子供たち 写真をとると、自分もとってくれ!と順番にポーズを取り出す始末。子供たちが集まりすぎて道を塞いでしまい、通行の邪魔になったのでその場を動くことを余儀なくされた。しかし、子供たちは可愛かったなぁ。そのときの写真は別の投稿にまとめました。 さて、店を覗いてみると交渉はうまくいったようだ。HDDを外して磁石を取り出してもらっている。 HDDを分解してもらう。店のおじさんのTシャツのレベルがSuperdryばりに高かった。 さらに数個の磁石を手に入れて、休むことなく次の店へ 。しかし、なかなかうまくいかない。この店主は10セディだ、と言い出した。ゴミ同然のものを欲しい人がいるから売りつけるというのはわかるが、商売人ならタダ同然なんだから無料であげて、信頼を築いた上で次回に自分の店で商品を買ってもらおうとは思わないのかな。結局この店での調達はあきらめ、次の店を探すが、今度のおばさんは20セディだと言い出す。これにはアブーが話しても時間の無駄だと言ってすぐに立ち去ることに。 今日はそろそろ日が暮れるので、明日また散策を続けることにする。TTIに帰る前にケンケを買って帰ろうとの話になり、サークルへと向かう。ケンケはコーンをすりつぶして発酵させたものである。 ケンケをチリソースにつけて食べる。魚、エビ、タコのフライを添えて さあ、今日はもうおしまいにしようかというところで、ラボの端末にPythonをインストールしてみた。 かねてからプログラミングを教えて欲しいと言われていたので、興味津々でみんなが集まってきた。これは教えるチャンス、ということでリスト、タプル、ディクショナリの区別、forループとインデントなどを教える。 チュートリアルがてら、こんな感じのコンソールアプリを作ってみた。ファブラボのメンバーの年齢を尋ねるものだ。  >> … Continue reading

31. August 2012
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陽気なガーナの子供たち

町で出会った子供たちの写真集です。

31. August 2012
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ガーナでの問題って何?

タイトルは高校生に尋ねてみた質問です。 起床後、洗濯をしようと蛇口をひねると今朝も水がでない。勘弁してくれ、と思うが仕方ない。夜は疲れてて洗濯する気にならないんだよなぁ。明日に持ち越しである。 今朝はporridge(オートミールみたいなもの:ファンティでココ)のタンブラウをいただく。コーン、キャッサバ、豆、その他のいろんな穀物を混ぜて煮た料理である。砂糖とコーヒー用のコンデンスミルクを入れて飲むのがエマニュエル家の方式らしい。クスは雷おこしだったが、タンブラウは果たしてどんな味がするのか? タンブラウに砂糖を入れて食べる お、これはいける。完全にきなこ餅の味だ。きなこ餅を似たら再現できそうです。ちなみに二杯目は塩を入れていただきました。 また今日はジュリーに、昨日あなたを町で見たよ、と言われる。別にやましいことをしていたわけではないが、気づかないところで見られていた、と思い少しぎくっとしてしまった。ジュリーは自分が昨日ファンティの教材を購入した本屋の真向かいのキリスト教関係の本屋で働いているそうで、見かけたが通りの反対側で声をかけられなかったそうだ。 ラボに向かう前にキオスクに寄ってSIMカードのチャージ用のバウチャーを購入する。今まで使っていたMTNは高くて出費がかさんでおり、今日からAirtelに乗り換えるのだ。AirtelはMTNのほぼ半額の料金で使える。 Airtelのドングルを装着 さてバウチャーをスクラッチしてアクティベーションコードを表示し、チャージを行う。と思ったらInvalid voucherとなってチャージできない。15セディも払ったのに、と思ってアイザックに助けを乞う。アイザックの携帯からアクセスしてもうまくいかない。ダグラスがカスタマーセンターに電話をかけて確認してくれたが、このコードは使えないそうだ。返金してもらいに2人でキオスクに行くと、キオスクのおばちゃんは「うちじゃ返金しないよ!Airtelのオフィスに行っとくれ!」と突っぱねる。まあバウチャーのコードが使えないのは確かに不慮の事態だし、おばちゃんの気持ちはわかる。もう一度ダグラスがカスタマーセンターに確認し、町のAirtelオフィスに行こうとの話になる。 乗り合いタクシーで町へ。Airtelオフィスではすぐに対応してもらい、無事にチャージできた。ありがとう、ダグラス。帰りがけに2件ほど電器店に寄り、ダグラスはラップトップPCの交換用ディスプレイを購入。やはりパーツを購入して修理は自分で、というのが基本である。 シャープ製ディスプレイ。ラップトップのディスプレイってこんな風になってるのか さて、午後は例のCNCルーターを有する会社のAudioCraftを訪問する予定である。 その前に昼ごはんを。 今回の滞在で初のフフ。バンクーよりフフの方が好きだなぁ。少数派みたいだけど ご飯を食べていると、さっきネットでファンティ語の教材を勉強していたらファンティ語話者の著名人の欄にコフィー・アナン元国連事務総長を見つけたことを思い出した。恥ずかしながらアナンさんがガーナ人ということを今日初めて知ったのでした。ファンティはクマシなどアシャンティ地方やガーナ沿岸部でアカン語の方言として話されているようである。ところでガーナの言葉っていくつあるんだ?と思い調べてみると、79個と書いてあるページを見つけた。アブーに確認すると、そのうちよく認知されているのは42個らしい。ちなみに君はいくつの言語を話せるの?と聞いてみると、6つ話せるという(ファンティ語、ガー語、英語、ハウサ語、エウェ語、あとひとつは母親の実家の村の言葉)。おそらく多少の類似性、互換性はあるだろうが(少なくともファンティとハウサは言語構造が大きく異なると推測する)これだけの言葉を話すのはすごい。アフリカではこれがスタンダードなのか。ちなみにセネガルのダカール行きの航空機に乗った時、隣のセネガル人は10個の言語をネイティブレベルで話していた。 AudioCraftに到着すると、中にはベンツが停まっている。中を見せてもらうと、思っていたより大きな作業場である。きれいに黒塗りされたスピーカーの筐体が30個、いやもっとだろうか、置かれている。 くだんのCNCは中国製で4000ドルだそうだ。見た感じ100mm×150mm×20mmくらいのストロークだが、この値段はまあリーズナブルだといえると思う。 CNCを導入するまではスピーカーの筐体を手作りしていたそうだが、CNCの導入によりこれまでよりも断然速く、しかも管理されたクオリティで生産できるようになり、繁盛している様子だ。 色々と話をしていると社長がやってきた。話を聞いてもらえることになり、庭に椅子を並べて皆で腰掛けた。社長は忙しそうでひっきりなしに携帯電話がかかってくる。今回のプロジェクトの経緯を説明し、可能であればCNCをお貸しして欲しいと伝えると、「もちろんだ。ファブラボには(CNCの導入に際して)とても世話になったから好きに使ってくれ。朝から晩までいつでも来てもいいぞ」と、社長らしい気前のよいお返事をいただいた。親分気質というか、まさに社長の風格を感じる。お礼を伝えるのも束の間、次の仕事があるようですぐにベンツに乗って飛んで行ってしまった。 今日は挨拶だけにとどめてファブラボに戻ることにした。息子さんと話した結果、実際の加工は月曜日になりそうだ。また少し間が空くが、約束を得ることが出来たのは前進だ。 ラボに帰ると、かねてから聞いてみたかった質問をアブーとダグラスにぶつけてみた。率直に「今、何かほしいもの、作ってみたいものはあるか?」という質問である。2人とも、いきなりの質問にうーん、とうなっている。自分はガーナで求められているもの、人々のニーズが知りたいんだというと、それならば自分たちも身の回りの問題を発見して解決するプロジェクトをやってきたと言う。一つは携帯電話の充電というニーズを満たすためのシステムとして太陽電池を利用したシステムを制作し、実際に村に行って備え付けたそうだ。今はどうなってるの?と尋ねると、実は壊れてしまって使えない状況にあるそうだ。そのため強化したフレームを作り直し、改善している最中であるとのこと。 そしてもう一つのプロジェクトが非常に興味深いものだった。銀行のロビーで携帯電話を使うことは禁止されているそうだが、彼らいわく99.5%のガーナ人は無視して携帯電話を使うそうだ。そこで妨害電波を発射して携帯電話の通話を無効化するジャミング装置を作るというプロジェクトがあるという。これには大笑いしてしまった、と同時に、ものすごいこのプロダクトを作ってみたい衝動に駆られた。公共のスペースで携帯の電波を無理矢理妨害したい、というのは日本じゃ考えられないニーズだ(ミュージカルシアターの電波シールドがあるか)。それに妨害電波の発振回路、というのはギークっぽくていい。 明日以降、このプロダクトにも並行して取り組むことにしよう。参考のために回路図をダグラスにもらった。 その後CADの手直しをしたいな、と思っているとまた停電だ。30分しても復旧しないので、今日は諦めて帰宅することにする。 ファブラボを出ると、家にランタンある?とアブーに聞かれる。暗闇の部屋では移動することもままならないので、ランタンを買うべく近くのお店へ。5セディでLEDランタンを購入した。このサイズがUSDで約2.5$で手に入るのは安いなぁ。マリ共和国のドゴン族の村でもLEDランタン使ってたけど、これくらいの価格帯なのかと納得。まあ本体に比べると電池が高いのではあるが。

30. August 2012
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材料の選定に関する私的メモ

材料の選定における「木材+金属の提案」→「フル金属で作ろう」→「やはり木材」という曲折は自分の研究にとって学びの大きい経験だった。最初の提案の意図は、「負荷のかかる軸周りに金属を利用し、それ以外の部分は加工しやすく安価な木材を使う」という提案だった。これがリジェクトされてフル金属の提案に賛成した理由は、木材は劣化しやすくランニングコストがかかることであった。そして最終的に金属加工に困難が予想され、木材が選ばれたのであった。 これだけの事例だが、材料の選定という工学的な意思決定に関して興味深い考察を行うことができる。 結論から言うと、自分の中で明示的ではなかった思考の前提条件が明らかになった。 まず「木材+金属の提案」フェーズでは、「プロトタイプとしての加工容易性」と「価格が安価」という2つの観点をこちらから主張した。 そして「フル金属への合意」フェーズにおいて、「価格が安価」という点について金属の方がランニングコストが低く、修繕のコストもかからないことを彼らに説明された。また、「高い慣性モーメント」と「強磁性体」というおまけの機能(あったほうがいいかもしれないが、オプション)があることも提案を補強する理由とされた。今考えるに、つまりは「プロトタイプという目的」を最優先に主張しなかったことが曲折の要因であると考えられる。 しかし更に考えると、自分はこの地ガーナにおいて「資源に対する価値観」と「金属加工のハードル」という2点の認識に関するチューニングを誤っていたのではないか、というのが本考察である。 「資源に関する価値観」とは、簡潔に言うと失敗を重ねてゴミを出すことに対する憂慮である。自分の提案する手法は、プロトタイプを素早く作って新たなニーズに応じて改変していくということであるが、いたずらに失敗を重ねることは無駄なゴミを出すことにほかならない。もし木材を使ったプロトタイプがうまくいった暁には(木材は捨てて)どうせ金属で作ることになりそうだから、最初から金属で作っちゃう方がいいかなと考えたのである。(これについては、作った木材のプロトタイプの再利用を考えることで自分のフレームワークを改善することができるかもしれない。) 次の「金属加工のハードル」の意味は、「自分は金属加工に慣れていないが、彼ら(特に機械科の学生)にとっては金属加工、溶接などはお手の物なのでは?」と考えたことである。金工が容易であるなら(前述の理由もあって)金属をとらないわけはない、と思ったのであった。(結局、当初想定しなかった困難が発生して金属加工を回避した)。実際に彼らと接していると、「え、そんなに金属加工って当たり前なの」と思うことが多い。自分も帰国したら金属加工、溶接の腕を上げよう。

30. August 2012
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気づきの多い一日

いつもより早く目覚める。 シャワーを浴びようと蛇口をひねると水がでない。水圧が下がってる、まじかぁ。こういうときはバケツに貯めておいた水を浴びるのである。アフリカにも慣れてきた。 普段通りエマニュエル先生の家で朝ごはんを食べているといきなり停電になる。すぐに電力が復帰することが多いのであまり気にしていなかったのだが、部屋に帰ってしばらくしても電気が来ない。ファブラボに向かうと電気がないまま生徒たちが作業をしている。 今日は電気来てないね、と言うとあと数分で来るよと言う。しかしすぐに笑いながら訂正し、数分で電気が来るかもしれないし、今日中には来ないかもしれないとのこと。普段の様子だとお昼には復旧するというが、果たして今日はどうなのだろう。 ちなみに最近けたたましくサイレンを鳴らしながらTTIの目の前の道路を過ぎ去っていく車列を目にする。みんなが釘付けになってるからなんだろうと思っていると、なんと首都のアクラへ向かう現金輸送車らしい。説明しづらいが、護衛の車をつけて爆音でサイレンを鳴らして走っていく現金輸送車の光景は何となく滑稽である。上島竜兵のお前ら絶対押すなよ!を思い出すからかなぁ。逆に目立たなくしたほうがいいんじゃないの?とも思えてくる。 さて、今日はこのプロジェクトにとって大きな進捗があるはずだ。今日は完成させた図面をもとに材料を集めに町へ繰り出す予定である。プリントアウトした図面を見ながら、寸法やボルトの数など細かいところをチェックしていく。部品の寸法は利用するフライホイールの形状に大きく影響を受けるので確定値ではないということを確認し、いよいよ出かけようという話になった。 そんななか、スティーブンがこう提案した。ショウヘイは店の中に入らない方がいい。自分たちだけで行けばタダでもらえるかもしれないスクラップも、外人が一人いるだけで商魂を出してくる可能性があるという。OK、了解、じゃあ影で見とくよと伝える。 ここで、アブーの様子が少し変なことにスティーブンが気づく。何か問題でも?とアブーに尋ねると、しばらく考えたあと「フライホイールにM2のボルトの穴は開かないんじゃないか?」と言う。ハッとして考えなおすと、確かに厚みのある鋼材にM2の穴を貫通しようとすると、剪断応力でドリルが破壊しそうだ。するとアブーが何やら思いついたように棚の上にある椅子の天板用の板を手にとった。そして言った一言が、「やっぱり木材を使うのはどうだろう?」 よさげな木材を発見した そうか、ここで木材に戻るのか。さらに、「どうせなら動力軸のベアリングを支える支柱やその他の部材も全部木材で作ってしまえばいい。知り合いの会社のCNCルーターで切断できるから。」と言う。ガーナーでCNCルーターを使うとは!デジタルファブリケーションの潮流はすごいなぁと感慨深い瞬間でもあった。このCNCルーターの会社については別の投稿で述べることになると思う。 確かに今必要なのはプロトタイプを作ることであるし、さらにCNCを使えるなら木材を使ったほうが良い。それだと設計変更が必要になるね、と言われ、正直「また設計からかぁ」と思ったが仕方がない。再設計して図面を書きなおすことにする。 気を取り直して木材版プロトタイプの再設計を行う。毎日ライノで設計している今日この頃、図面を描く速度はかなり速くなってきた。クリアランスの減少、ベアリングの径の統一、支柱にベルト調整用のスロットを開ける、などアブーからのアドバイスを受けた再設計図面は、CNCルーターでの出力を考えて2D形式のdxfで書き出した。ちなみにエドワードはライノにとても興味を示しており、AutoCADよりライノの方がいいのかなぁと独り言を言っては上級生に「お前はAutoCADで良し」といった風に諌められている。 自分がPCで設計を行なっている後ろでは生徒たちがラボの大掃除の続きを行なっている。全部の棚をひっくり返した部屋は何ともすさまじい光景である。今日はエマニュエル先生もラボに張り付いて指示を飛ばしており、生徒たちは少し緊張した面持ちで真剣に作業に取り組んでいる。先生に厳しく指示を受けるというこの光景は大学では見られない、やはり高校なんだなぁという思いを新たにした。 14時を回った頃だったか、電気がやっと復旧した。こちらも設計が終わったので掃除の手伝いをしようとするが、今日の作業は備品の整理なのでいまいち要領を得ない。 手持ち無沙汰にしているとご飯食べてきなよといわれたので、昼食をとるために、またファンティ語の教材を得るべく本屋を目指して学校を出る。 今日はトロトロに乗って町に出て見ることにする。トロトロは乗合タクシーで、料金は30ペソ。タクシーの10分の1である。マーケットサークルに近づいたのでトロトロを降り、書店を探す。2点ほど回ったが、あまり良さ気な教材は得られず、結局ファンティ語の会話例文集を購入した。 食堂に入って遅い昼食をとりながら会話帳に目を通すと、なんか例文が変だ。 「268. John is not good at reading. – John mmbo noho mbodzen mo akenkan mu.」ジョンは読むのが下手 「270. Your hand writing is very poor. – … Continue reading

29. August 2012
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ファブラボ大掃除

今日は仕上がった図面をもとに材料を買い出しに行くことを計画している。 部品図をプリントアウトするためのプリンタはICTラボの中にあるそうなので連れて行ってもらう。 プリンタを使っていると子供が自分にも使わせてくれという。スティーブンに尋ねると、生徒は使えないとのこと。インクも貴重なのだろうか。 図面を持ってファブラボに戻るとなにやら机や椅子をひっくり返している。どうやら今日は年に2回ある大掃除の日なのだそうだ。自分のプロジェクトも彼らの助けなしには達成できないし、ファブラボを使わせていただいている身としても大掃除を手伝うことにする。 この大掃除で机の配置が結構変わった。部屋の入り口から3分の2くらいの位置までPC机が並べられているが、個人的には奥に押し込められているレーザーやモデラ、電子工作机をもっと余裕持って配置すればいいのにと思うところではある。 みんなで落花生を食べながら休憩 しかしガーナ人は陽気である。掃除もおしゃべりをしながらなので楽しそうだ。ファンティ語の会話についていけずにいると、 いま、キャプテン・プラネットというアニメのネタで盛り上がっていたと教えてくれた。先生や上級生は知っているが、若い子は知らないからついてこれないんだ、とのこと。自分より下の世代は知らないアニメというと赤ずきんチャチャとか魔方陣グルグルみたいなものか。どこの国でもTV番組でジェネレーションギャップを測るのはあるものですね。 掃除をしているとFabLab all over the worldと書かれたFabLabの広報用のようなシートが出てきた。ガーナで印刷したのかどうか定かではないが、こういう広報活動がMITってうまいなぁと感心した。 FabLab all over the worldを広げて 綺麗になったファブラボで、明日から作業を再開しよう。

28. August 2012
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初めての日曜日

昨日遅くまで作業をしていたせいか、多少疲労感の残る目覚め。 ラボを訪ねると、鍵がかかっている。アブーから着信があり、 彼はいま洗濯物を洗ってるところだとのこと。わざわざ鍵を開けるためだけに来てもらうのも悪いので、今日は大丈夫だ、もしラボに来るなら教えてと伝える。 そうだ、日曜日は休むべきだ。ということでタコラディの町へ繰り出す。地元の人は町の中心部をタウンと呼んでいる。シティじゃないのがポイント。高い建物も存在しない、まさにタウン。 TTIからタコラディ市内にでると、幹線道路が3本走っている。真ん中のLiberation Rd.を南に歩いて行くとマーケットサークルにたどり着くことを学んだ。 しかし協力隊も入っておらず、全く外国人の気配がしないタコラディ。単身で乗り込んでいる身としては寂しさを感じることもあるが、一たび町中に出ると中国人、中国人と言って騒がれるので寂しくはない。 ぶらぶら歩いていると女の人に腕をつかまれた。中国人?と聞かれたので日本人と答える。あなたまだ結婚してないでしょ、結婚して日本に連れて行ってくれと頼まれた。初めてのプロポーズに苦笑いしつつ「オーケー」と情けない返事を返す。こういうとき何か気の利いた返し方はないのだろうか。 朝ごはんをまだ食べていなかったのでローカルフードの食堂を探す。You 84のスーパーの2Fはこじゃれたレストランになっているのでここでも食べられるが、せっかくの滞在なので地元の食事を楽しみたいところ。 そうこうしていると食堂を発見。店の女の子がフフやバンクーを売っているのが見える。鍋の中のスープはひたすら茶色い。よく考えるとこの茶色い色素ってスパイスの色なのだろうか。ターメリックとか? バンクーは昨日食べたのでライスとチキンを注文する。ライスの上にケチャップで和えたスパゲッティをのせて、その上にスープの上澄みの部分をソースとしてかけてくれるのが現地流。 ご飯にスパゲッティかけるのが面白い。関西ではお好み焼きと御飯を一緒に食べるのと一緒か 席は埋まっているので、体格のいいお兄さんと相席した。運悪くスピーカーの目の前に座ってしまい、鼓膜がやぶれんばかりの爆音とともに朝食を食べる。昔デスメタルのライブで鼓膜を痛めた記憶がよみがえった。ガーナの音楽は好きなんだけど、スピーカーの前での食事は一種の苦行である。 さてご飯を済ませると、かねてから習得したいと思っていたファンティ語(現地語)の教材を購入すべく本屋を探す。耳の奥ではまだガーニアンミュージックが響いている。歩いていると看板を発見、いくつか本屋はあるみたいだ。しかし店の前に立っている少年に尋ねると今日は日曜日なので閉店しているとのこと。平日にまた来よう。 次はトシコさんに聞いたいくつかのお店を探してみようと散策を続ける。タコラディはパイナップルが美味しいと聞いていたが、道端でパイナップルを切って売っているおばさんを発見。一つ50ペソは安い。 とてもフレッシュです パイナップルをほおばっていると、道の向こう側から大声で「カガワ、カガワ!(ガの位置にアクセント)」と呼ばれて吹き出してしまった。彼らにとって日本人とはマンUの香川なのか、と感慨にふけっていると、腰に下げた時計は何かと聞かれた。ガーナに来る前に勧められてつけているベープのことだが、これ時計に見えるんだ。 さて、次はベーカリー(パームベーカリー)を探してみようと散策を続ける。ハーバー行きのシェアタクシーのステーションの近くにあるそうだが、場所がわからない。ロンリープラネットとにらめっこをしていると、中学生くらいの子供たちに声をかけられた。名前はアーベイトとデニスという。どこに行くの?と聞かれたのでベーカリーと答えると、連れて行ってくれるという。 到着したのは普通のブース式のパン屋さん。教えてもらった店はたぶんここじゃないけど、パンを1セディだけ売ってもらった。 お昼も近くなったのでそろそろ帰ろうと思う。2人とは電話番号を交換した。バングラデシュでも子供たちが電話番号を教えてというのはよくあることである。 STCのバスステーションの近くに向かうと、North Seaというレストランを発見。ここも教えてもらったお店のうちの一つである。さっき朝ごはんを食べたばっかりだが、調査がてら店の中へ。なかなか綺麗な内装である。カウンターにはウィスキーやワインなどの酒瓶が所狭しと並んでおり、酒好きの友達と飲みに来てみたいなと思った。 飲み友がいないのがつらい ここでは軽くハンバーガーとオレンジジュースを頼むだけに留める。 少し休憩したあとTTIに戻った。タクシーに乗るとだいたい4セディとられるが、何も言わずに3セディ渡すと大丈夫だった。やっぱり現地価格は3セディなんだ。 TTIに戻るとエマニュエル先生が昼ごはんに誘ってくれる。さっき食べたばっかりだが、お誘いなのでとお家へ向かう。2人の息子たちと奥さんのジュリーを紹介してもらった。上のお姉さんは結婚してアクラに住んでいるそうだ。 お昼ご飯をごちそうになり(朝ごはんとほとんど同じメニューだった(笑))、ソファーに腰掛けてエマニュエル先生と話す。ところで専門は何?と聞かれたので簡潔に設計支援システムですと答える。自身の 専攻である航空宇宙工学から適正技術の設計支援という現在のテーマへの変遷を話すのはなかなか難しいことである。学部時代は熱流体をやっていて、ロケットエンジンも設計しましたというとウケがいい。(確かに学部の授業ではロケットエンジンの構造及び設計という授業が一番楽しかった)。そこから現在の研究テーマに移るわけであるが、発展途上国のニーズに適応するようなプロダクトの開発をいかにして工学的に支援できるかに興味があり、このような実践活動を通じて知見を得たいのだと話すと納得していただいたご様子。 君の設計図面を見たよ、とエマニュエル先生。廃棄物処理問題を解決するためのこのプロダクトは良い着眼点だ、とおっしゃっていただいた。このプロジェクトは他の学科も巻き込んでTTIにおける統合的なプロジェクトとして取り組む価値があるともおっしゃっていただいた。かねてよりエマニュエル先生のお考えは聞いていたが、このようなものだ。講義で理論を学ぶだけではなく、プロジェクトに即してハンズオンスキルを身に付けることが必要である。そして大事なことは学科を横断したプロジェクトを行うこと。ファブラボに通う電子科だけでなく、TTIには機械、溶接、冷凍・空調設備、建築などの学科が存在する。そのような学生の知恵を結集してプロジェクトを行う教育プログラムを目標としているそうだ。その起爆剤としてファブラボを活用していきたいとエマニュエル先生が熱弁を奮う姿に、自分もまた共感し、再び奮起するのであった。自分のプロダクトの開発には溶接や機械加工が必要であるし、生徒たちにとってよい教材となってくれることを願う。 さて、話は多岐にわたった。3DプリンタのRepRapを日本のファブラボでも製作したりしているが、いずれオリジナルの3Dプリンタを開発してTTIに持ってきたいというと、 大喜びだ。また、自分がAVRのプログラミングやMODELAの使い方を生徒に教えているのを見て、テーマはなんでもいいから1日か2日のワークショップを開いて欲しいという。それはこちらとしても光栄な機会だ。iOSやAndroidなどのモバイル開発、Ruby on Railsを使ったWebデータベースアプリケーションの開発など教えたいことはたくさんあるが、おそらくArduinoの使い方を教えるのが効果が大きいように思われる。というのも彼らはハードウェアの製作には熟知しており、ソフトウェアの基礎もわかっている。しかしハードウェアをソフトウェアで制御するというところのリンクが不十分な印象があるからだ。XBeeも持ってきたことだし、無線通信を試してみても面白そうだ。 そういえば今年は去年は時間がなくて出せなかったJICAへの要請を出すと言っていた。この学校は実践に即した画期的な教育プログラムを提供できる可能性を秘めていると思うので、うまくJICAの支援が入ればもっと面白くなると思う。もしそうなったときはアドバイザーとして参加できないだろうか、と思いを巡らせるのであった。

28. August 2012
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設計ミーティング

今日の朝はエマニュエル先生のお家で朝ごはんをご馳走になった。 今日は土曜日なので先生はTTIのポロシャツにUMBROのカーゴパンツというラフな出で立ち。 音楽好きなガーナ人の家だけあって、スピーカーシステムが半端じゃない。この宿舎でも夜中じゅうウーハーの聞いた音楽が流れている。昨日の夜は停電していたので静かでいい夜だった。 さて、まず朝の作業として、ミーティングの議論のたたき台とするための図を描く。 システム概念図 これを元にスティーブン先生とアブー、エドワード、アイザックたちと話をする。 ローターの軸力伝達部には自動車のフライホイールを流用する方向で合意した。次にローターの磁石支持部に用いる素材について話をすると、意見が割れた。自分は軽くて安価な木材を利用するつもりでいたが、鉄などの金属を利用したほうがいいという。その理由として、 木材はすぐに劣化する。修繕などのランニングコストを考えると金属で作るべき 慣性モーメントが大きいほうが、安定回転時における外乱による軸への逆負荷を抑えることができる(始動トルクは大きくなるが) 鉄が磁化することで無駄なクリアランスの増大を防ぐことができ、磁界の作用する有効距離をかせげる(強磁性体の金属を使った場合) 特に耐久性を考慮すると、ここアフリカで金属の利用を彼らが推してくるのは納得できたので、金属を採用することにした。ただしアルミニウムは高価なので使わないことにした。 次に材料の調達であるが、スティーブンはまずは設計図を完成させることだ先だという。金属の調達はメカニカルショップというところで行うそうだが、図面を持って行くと色々と相談に乗ってもらえるとのこと。自分の書いた部品図はきちんと寸法を出していないラフ図面だったので、これを詳細化することにする。 あとは大量の磁石。ジャンクPCのHDDから磁石を取り出そうという話になったが、果たしてこれだけの量が手に入るのか。疑問に思っているとスティーブンがエドワードに、 「エドワード、宿題。プロジェクトで使うのでと言ってHDDを一つでも多く集めてきなさい」 おお、それは無茶ぶりじゃないかと思ったけどエドワードは特に無理そうな顔をしていない。何が起こるかわからないこのアフリカ、もしかしたらジャンクの量もレベルが違うのか?これには今後のさらなる報告を期待されたい。 月曜には機械科の学生も交えて切削加工や溶接の相談を行おうということになった。(ファブラボは主に電子科の学生が使っている。今思ったけど、そうするとICTラボは情報科の学生の溜まり場なのだろうか) ミーティングの際にアブーは心強い。ローターの偏心による揺動運動をどう抑えるか、という話になった時はこんな治具を作ればいい、と図を書き始めた。 図を書いてスティーブンに説明するアブー 図面に取り掛かろうとすると、ダグラスがMODELA MDX-20によるPCB基板の切削加工法を教えてくれという。通常はMITのcam.pyを使って切削しているそうだが、自分のいつものやり方を教える。<参考>ファブラボでプリント基板を作る ただ、D-Sub⇔USBの変換ケーブルとして純正のME-US3ではなく別のケーブルを使っているため、Rolandの提供するドライバを認識しない。Prolificのドライバの設定でFIFOバッファの値を変更してみたが改善しない。 結局cam.pyを使うべく、WindowsにPythonをインストールした。ガーナの回線は遅い&従量課金なのでモジュールのインストールにも一苦労である。 夕方になり、 図面が出来上がる頃には夜の9時を回っていた。 図面の一部 アブーも一心不乱にPCで作業をしている。 そろそろ帰ろうと思い、話しかけた。 「AutoCADで何描いてるの?」 「家の図面だよ」 「!?」 お兄さんが家を建てるそうで、設計図面を頼まれて書いているそうだ。 もちろんアブーが建てるわけではないが、これを元に会社と議論をすると話が早いでしょ、とのこと。 しかもお昼過ぎから書き始めたのにもうできている。 この短時間で家の3D図面を起こすとは末恐ろしい子である。

26. August 2012
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AVRのプログラミングを教えるの巻

朝8時にエマニュエル先生が部屋に迎えに来てくれた。 今日は快晴。早速ファブラボへと移動する。 アレックス先生が家庭菜園の手入れをしていた。プランテーンを育てているそうだ。鶏も飼っているとのこと。そういえば明け方鳴き声を聞いた。 教員宿舎で自給自足できるところが懐が深い 朝ごはんにとククという飲み物と、クスという揚げ物、あと煎ったナッツを食べた。 ククは、なんというか雷おこしを煮たようなあったかい飲み物。ほんのり生姜の香りがしていた。 結構ボリュームがある 筆者は雷おこしが苦手だが、バングラデシュでの経験以来、出された食べ物は吐いても食べるのがモットーなので完食した。 さて、部屋にはダグラスくんしかいない。一人で横断幕を作り終えると、携帯電話を修理したりその他の作業にいそしんでいる。 暇なので彼に話しかける。 なにかいま作ってるの?と聞くと、部屋の騒音を測定してLEDの色を変化させる回路を作っているらしい。 何の用途に使うのか聞いてみると、これはポリテクと一緒にやっているプロジェクトで作っているのだと言っていた。 ロータリースイッチのスイッチングの機構でいま悩んでいるという。マイコンでやればすぐなのに、と思ってAVRとかPICとかのマイコンは使ってないの?と聞くと、AVRはあるといい、見せてくれた。 棚から取り出してくれた 見せてくれたのはAVRライタであるSTK500。ただし使った形跡はないようだ。 書き込みの方法が知りたいようなので、自分の持ってきたAVR ISP mkIIでできるよと伝えると見せてくれという。 ここでスーツケースの出番である。 まずはソフトウェアでいうHello, worldにあたるLEDの点滅を試してみる。 ATTiny2313を何個か持ってきたと思ってたらATmega88P-20PUしかなくて焦ったが、データシートをダウンロードして、あとコードを書き換えて対応した。 書き込みを行う。ここはガーナ。テスターに書かれた秋月電子通商の文字がまぶしい。 チップへの書き込みに成功してLEDが光りだすと、無安定マルチバイブレータだ、とダグラスくん。 さすがアナログ回路には慣れている。 ここで若い先生が部屋に入ってきた。自分のプロジェクトのサポートをしてくれるとのことで有難い。彼とプロジェクトの概要をブリーフィングしていると、他の生徒も集まってきた。 持ってきたプロトタイプの動画を見せて、磁石がどこで手に入りそうか、 あと筺体を金属で作るか木材を作るかなどの製作に関する議論ができたのは良かった。部材は動力軸とのジョイント部の強度を考えて、金属で作ることになりそうだ。 思ったより話がダイレクトに進むので、もう少し詳細な資料、具体的にはラフ図面とプロジェクト遂行スケジュールを作っておこう。 昼ごはんを食べ終わると、ダグラスくんがSTK500の使い方を教えてくれという。このライタはいじったことないけど、なんとかなるだろうと思いマニュアルに目を通す。GCCのコンパイルは通るけど、WinAVRが認識しないんだよなぁと四苦八苦していると、AVR Studio4にはAVR Progという書き込みソフトが入っていることを知った。いざ書き込む前にSTK500のファームウェアのアップデートを終え、無事にATmega8515Lに書き込むことができた。 書き込みに成功!後ろの黄色いLEDが光っている このときのみんなの大喜びの顔が忘れられないなぁ。こっちもすごいテンション上がったわ。しかもキットだからLEDがとても綺麗に光る。 これでステッピングモータのドライバが書ける、と喜ぶアブー。マイコンってすごいよなぁ、いちいちロジックゲートから設計しなくてもいいんだよなぁ、と嬉しそう。いや、アナログ回路を設計できる君たちのほうがすごいと思うが。こっちはマイコン使えないとお手上げだから。 このSTK500もMITからの寄贈だそうだが、これまで誰も使って来なかったと見える。パーツ棚を見るとATtiny26が転がっているが、これも誰も使ってこなかったのだろう。 宝の持ち腐れだったAVRライタの使い方を教えただけでもガーナに来た甲斐がある気がしたのであった。 あと特筆すべきが、ファブラボガーナには近くの小学生が遊びに来ているのだけど、彼が説明を一言も聞き漏らすまいとメモを取っていたこと。あの真剣な眼差しはこっちも本気で教えなければという気にさせた。 全力でメモを取る少年。日本の小学生は全力で彼を見習うべし DDRレジスタの設定とか、ちょっと難しいところは何回も聞きなおしてきてくれて、理解したみんなで教えてあげた。あとで話したところだと彼はロボットとかラジコン飛行機とかのリモート制御システムが作りたいみたい。こんな熱心な生徒には色々教えてあげたいなぁと、初めて先生という職業の充実感を味わった気がしました。 … Continue reading

24. August 2012
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ファブラボガーナに到着

今日はついにファブラボガーナに向かう。 到着するとエマニュエル先生が出迎えてくれた。 前回の訪問時と同様、まず校長室に伺って校長先生に挨拶を。校長先生が変わっていて少し驚いた。 校長室を出ようとすると、事務のおばさんっぽい人に引き止められる。 名前は?誕生日いつ?と聞かれたので、10月の、と答えようとすると 「違う違う、What day?(何曜日)」と言われた。 ここガーナでは生まれた曜日によって名前をつける習慣があるらしい(金曜日生まれだとコフィー 、みたいな) 覚えてませんと答えると、じゃあ今日は木曜日だからと言って名前をくれた。 すいません、しかしそのいただいた名前をもう忘れてしまいました。今度また教えてもらおう。 今回は先方の好意で学校の宿舎に滞在することになっている。 部屋を片付けるのでしばらく待っておいてくれと言われたので、ファブラボで待つことにする。 作業中の学生たち 心持ち前回の訪問時より学生が少ない気がする。夏休みなのだろうか? 横断幕を作っている。スポーツ大会があるらしい 小学生くらいの子供が喋りかけてきておもしろい。しかもこの子はいくつか日本語を知っている。 トシコが教えてくれたんだ、という。トシコさんは2年前に協力隊で赴任していた女性である。 日本語を教えろというので、何が知りたい?と聞くと”I am going to~”は何て言うのか、と聞かれる。 「わたしはがっこうへいきます」と教えると、笑いながら「長すぎる。もっとsimplifyしたフレーズを頼む」と答える。そんな調子で時間を潰していた。 そうこうしていると、前回仲良くなったアブーが部屋に入ってきた。彼は今日ニュージーランドのウェリントンで開催されているFab8(世界ファブラボ会議)で遠隔のプレゼンをする予定らしく、資料作りに勤しんでいた。彼とプロジェクトについて話したいのだが、忙しそうなのでやめておいた。 それにしても時間がかかるなぁと思ってふらっと学校の外に出てみた。 このタコラディという町はマーケットの存在する中心部から2〜3km外れるともう田舎の街並みという感じである。幹線道路に沿って食堂やら木材店やら電器店が軒を並べており、ぶらぶら散歩をしてみた。 チェーンソーの看板や、発電機の看板がある。洗車をしてくれるガレージもあった。 ファブラボに帰ると部屋の準備ができたようである。冷蔵庫こそないが、電気も通っていて水もでるので生きていくには全く問題ない。 宿舎のある丘から学校を見下ろす しばらく町の中心部から離れた場所で暮らすので、物資の買いだめをするべく街の中心部、夜のマーケットへ。 向かったのはタコラディで一番大きいと思われるYou 84というスーパー。シャンプーを買ったらレジのお姉さんに「アンタ(男なのに)シャンプー使うの?」って笑われた。アフリカ人の男はシャンプー使わないのか。 家に帰る途中、学校から宿舎までのあぜ道を歩いていると、ここは本当に真っ暗なことに気づく。空を見ると星が綺麗に出ている。足元に気をつけながら歩いていると、地面がところどころ光っていることに気づく。 「ホタルだ」 上を見上げた時の夜空の星々と、地面を照らすホタルの明かりのコントラストがとても綺麗だった。 これでいよいよ明日からファブラボでの活動を開始できる。

24. August 2012
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