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みんなは映画好き

今日は残っている加工と組み上げ作業を粛々と進める。 まずは昨日片面しか取り付けなかったアルミニウム板を取り付けていく。 裏面に釘を打っていく そして次は機械加工に関する寸法を確認する。今日の作業はベアリングを保持する板の穴あけ、旋盤によるシャフトの切削、そして追加のアルミニウム板のスロット加工だ。 ココンペで購入した鉄シャフト 機械科の工房を訪れ、本日の加工について説明する。シャフトを加工したいんですというと径はいくら?と聞かれたので、思わずアブーがM11.5です、と答える。先生は少し眉をひそめて、今なんて言った?と聞き返す。ちなみにM11.5という規格はない。みんなで顔を見合わせて笑うとアブーも間違いに気づいたようで、測ってみたら11.5だったんです、とにかくこのベアリングにはまれば良いのですがと言ってベアリングを差し出した。これは内径12だろうと言ってスケールを取り出して測ってくれた結果、ベアリングの内径は12、シャフトの外形もΦ12という事がわかった。 径が判明したので、ではこれを旋盤で削りたいのですが、と買ってきたシャフトを差し出すと、また先生の顔が曇る。そしてこれは何の材料だ?、と尋ねられる。詳しい材料は分からないが、高炭素鋼でないことは確かだ。高炭素鋼が切れなかったので、切れる素材のものに変えましたと答えると、これは亜鉛メッキ鋼(Galvanized steel)だろうと指摘された。さらにΦ12なんて店で普通に手に入るだろう、とたたみかけられる。ココンペではこれしか手に入りませんでしたと言うと、学校の販売所でも売ってるからそこで買ってきて持って来なさいと言われてしまった。 学校の販売所で購入するにはまたエマニュエル先生のサイン入りの要望書が必要なようだ。この手続きの煩雑さには辟易としてしまう。要望書をスティーブンに作ってもらって先生のサインを得るも、今日は販売所が開いていないとのことで明日以降の調達となった。この後に及んでスケジュールの変更は勘弁して欲しいが、仕方がない。 さて、木工パーツの穴あけだ。ベアリングを保持するためにきつめのΦ20とΦ27のドリルを探すがΦ27は見つからず、Φ26を使うことにした。やはりアイザックの穴あけは安定感がある。 板への穴あけ 穴あけの終わったパーツ 穴あけの加工が終わり、ラボに戻ると組み上げ作業だ。 ベアリングを埋め込んだところ スクリューで仮組み立て 仮組み立てを終えたところで、今日の作業はひとまず終了となった。 さて、みんなは奥のパソコンの周りに集まって休憩している。パソコンのモニターで映画を見ているのだ。アイザックを初めとして、ファブラボの皆は映画好きだ。映画はおそらくダウンロードしたものだろう。今日はアベンジャーズで盛り上がっている。後ろから加わって見ていると、スティーブンはこの映画を一度見たようでいちいちシーンについて解説している。面白いことに、ネタバレしないでくれ、とか静かに見せてくれとは誰も言わない。一番盛り上がっていたのはハルクの登場するシーンだ。ハルクだけ異常に強い設定なので、ハルク強すぎだろと大爆笑している。ちなみにサウンドカードからスピーカーへの出力はできないようで、音が聞こえるのはヘッドホンをしているダニエルだけだ。それが理由なのか、スティーブンが勝手にセリフを入れていて面白い。脚本が若干変わっている。一つのモニターに10人くらいで集まって見るのは3丁目の夕日のような光景である。そういえばインドのクリケット中継はこんな感じで見ていたなあと思い出す。昔の大相撲の街頭テレビ中継もこんな感じだったのだろう。 映画が一段落すると、プーリーの諸元の計算について話し合う。原動機の回転数を2000rpmで仮定して角速度を計算し、プーリーのギア比を変えてベルトコンベアの速度を計算する。ベルトコンベアは5[cm/sec]を超えないように設計するとすると、減速比は少なくとも100以上必要だ。100はあまりに大きいのでもう一段プーリーを増やすことにする。こうなると追加のパーツ(支持プレート、シャフト、ベアリング)が必要だが止むを得ない。しかし、2段にしたところで状況は劇的に変化したわけではない。試しに1:13、1:13の2段を仮定し、第一段プーリーの最小外径で計算すると、2段目と最終段のプーリーが40cmとなった。思わず”It’s massive.”と肩をすくめる。 ところでプーリーの調達についてだが、これもココンペで購入することとなりそうだ。昨日の経験から判明しているが、ココンペでは決まったサイズが手に入るわけではない。「手に入るもの」が「手に入る」、つまりは、Just go and seeなのだ。 おそらく径が40cmのプーリーというのは非現実的なので、詳細な計算はあきらめて現地で手に入る最大のプーリーを探し、その径から減速比とステージングの構成を逆計算しようということになった。うん、これぞ自分が想定していた材料から構造が決まっていくエンジニアリングだ。 さて、今日も18:30から計画停電だ。停電は最近は1日おきに行われるようだ。なんでタコラディは石油が取れるのに停電するの?とスティーブンに聞いてみると、「タコラディで取れる石油は火力発電所に不向きとか?いや、自分も理由はよく分からない。ただ一つ言えることは、タコラディは停電するということだ」と言っていた。

13. September 2012
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ココンペ

ココンペ(Kokompe)は青空市場を意味する言葉で、特にタコラディではアクラステーションの近くにあるスクラップなどの鉄鋼や木材などが手に入る巨大マーケットを指す。 Fab Moduleのサイトにはkokompeの名が冠してあるが、すべての機械を操作できるというコンセプトと、何でも手に入るココンペをニールが結びつけて名付けたようだ。

12. September 2012
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Work and work!

さあ、新しい週の始まりだ。週末は気分が乗らなかったが、気合を入れて行きたいところ。 朝ご飯を食べながらエマニュエル先生に、昨日は教会から何時に帰ったんですか?と尋ねると、それなんだよ、と笑いながら17時半くらいだと答える。昨日までは教会の仕事もやらなくちゃいけなくて大変だったけど、やっと終わって落ち着いたところだよ、とおっしゃっていた。学校の中から外から色々と仕事をされていて大変である。 さて、ラボに着くと今日の作業について皆で共有する。図面を見ながらドリルで空ける穴、底板、シャフトの長さなどを確認した。 準備が整うと機械科を訪れ、加工について先生に説明を行った。今日行うことを想定している加工内容は、 – マグネット保持パーツの曲げ加工 –  支柱プレートへの穴あけと曲げ加工 –  プレートのスロットの加工 –  木製ローターへの穴あけ –  シャフトの切断 –  底板の加工 –  ベンチの組み上げ である。 ちなみに先生に、昨日教会で君を見たよと言われた。先生もいらっしゃったんですね。 さて、まずはアルミニウムパーツの曲げ加工からだ。 曲げ機の使い方を教えてもらう 160個もパーツがあるのでなかなか時間のかかる作業だ。はじめは一度に10個くらい並べて試してみたが、精度が出ないのと逆に時間がかかることがわかったので1個ずつ行うことにした。 80個のパーツを曲げたところで、今度は残りのパーツを逆方向に曲げることにする。2個終わったところでアイザックが異変に気づいた。 「これって曲げ方向変えなくていいんじゃないの?」 アイザックがパーツを手に取り、組み合わせてみる。本当だ、パーツは160個とも全部同じ方向で大丈夫だ。じゃあこの2つを逆方向に曲げ直そう、と今曲げ終わったパーツを逆方向に90度曲げたところ、カキーン、という金属音がした。取り出してみるとアルミ板は割れている。やってしまった、とみんなで顔を見合わせる。アルミニウムは鉄に比べて降伏が早いので、この2個のパーツの修正は無理ということになった。パーツはきっかり160個しか切り出していないので最終的に2個少なくなるが、仕様にはほとんど影響はないだろう。 さて、並行して穴あけの作業を行う。 ボール盤で穴あけ また、休むことなくスロットの部分をやする作業だ。やすっているとスティーブンが、違う違う、やすりはこうかけるんだよ、と見本を見せてくれる。やすりは両手で持って、水平に動かすのだ。基本的なことだが、誰に教わったこともないので非常に勉強になる。 やすりがけの指南を受ける  アルミニウム板の穴あけが終わったので、木製のプレートへの穴あけに移ろうとすると、ボール盤のアームが短くてドリルが穴の位置に届かない。現在使っていない工作機械が置いてある倉庫に案内してもらい、より大きなボール盤を使わせてもらった。 大きなボール盤で木材の加工 みんなで休憩していると、支持台に使うための木材をスティーブン、ダグラス、ダニエルが担いで工房に持ってきた。それを見た機械科の先生は、「おいおい、今度は木工かぁ〜」と目を丸くしている。スティーブンが”なぜファブラボなのに”機械加工をやったり色々なことをやっているのか先生に説明しているのを見て、先生方の間でもファブラボはレーザーカッターや電子回路を駆使したものづくりの場という印象があることが垣間見れた。このプロジェクトはその限られた範疇だけに留まるのではなく、エンジニアリングのあらゆる部門を横断し、統合することを目指すのである。 さて、アルミニウムの加工を終えたところで、シャフトの切断とタッピングの加工に移る。シャフトを決められた長さで切断し、さらに旋盤とタップを使ってネジ穴を切るのだ。 金属切断用のバンドソーを先生が動かしてくれる。 スチールシャフトを切断する 水を加えながら切っていくと、刃が半分くらい入ったかな?というところで先生がいきなり機械を止めた。シャフトを取り出して何やら切り口を見ている。 先生は顔を上げると、この材料は一体なんだ?とアブーに尋ねた。鉄ですと答えると、これは炭素鋼じゃあないかと言う。どうやらこのシャフトはこの機械では切れなさそうだ。手で切れるか試してみようということになり、バイスで固定して金ノコで切ろうとするも全く歯が立たない。 「ダメだ、これは高炭素鋼だ。これは切れないから別のシャフトを持って来なさい。」 使用することを想定していたシャフトが使えなくなるのは予想外の事態だ。低炭素鋼であれば切れそうなので、同じ径のシャフトを町で探そうということになった。 … Continue reading

12. September 2012
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エンターテイナー教会へ行く

昨日はなかなかにへこむ一日だったのが、今日はどんな一日になるだろうか。 今日は日曜日、エマニュエル先生に教会に行かないかと誘われていたので、2人の息子ダラーリとダラーと一緒に教会へ。 タコラディの教会 到着してしばらくすると、ダラーリに誘われて二階席へ上がる。 2階席から見下ろす 筆者は礼拝に参加するのは初めての経験だ。 参加しています 11時半を回ったところだろうか、2階席にいた子供たちが下に移動し始めた。自分も階段で列に並んでいるとAre you ready to dance?と言われる。何やらみんなで踊るらしい。 ここでフロアを見ると、教会の通路をみんなで踊りながら行進している。これは楽しそうだ。筆者は元来こういう人前で何かやるのはなぜか好きである。以前旅行でヨルダンの死海を訪れた時に、カラクから遠足に来ていた高校生たちと音楽に合わせてひたすら踊って場を盛り上げたのを思い出した。ちなみにFacebookのプロフィール写真にはその時の写真を使っている。さて、エンターテイナーの真価を発揮するときが来たようだ。 ここでいう踊りとは、曲に合わせてステップを踏む感じだ。こないだガーナに来た時にアゾントというダンスミュージックが好きになり、日本に帰ってからもひたすらYoutubeで見ていたのだが、その動きを思い出しながら踊っていると、教会の一同は大爆笑だ。 一人変なのが混じってることに気づいたおばさんたちがハンカチを振ってエールを送ってくれる。ハイタッチを求めてくるおじさんや、写真やビデオで撮影してくれた人もいた。 教会の通路を一周すると、2階席に戻った。地元の人々とコミュニケーションがとれて、楽しいひと時だった。まさに踊りは国境を超える。ちなみに礼拝が終わったあと教会の中を歩いていると、さっきのダンス良かったわよとおばさんに声をかけられた。ちゃんと顔を覚えられている。 礼拝の時間はなかなかに長く、終わったのは2時を回っていた。下の階に降りて行くと、おばさんがおみやげを配っている。中身は缶ジュース、ペットボトルの水、あとクラッカーだ。なんでこんなに長い時間じっとしていられるのかと思っていたが、これがひとつのインセンティブなのかもしれない。 バーゲンセールのごとくおみやげの周りに集まる 子供たちが雪崩のようにおみやげの周りに集まるも、何やら大声で女性に叱られている。子供たちは最後、と言われているようだ。 おみやげを受け取ると、建物の外へ出る。エマニュエル先生が向こうから歩いてくるが、教会関係者らしきガウンを羽織っている。話を聞くに、仕事を任されているようで忙しそうだ。あの建物入った?と指さされた建物を見ると、新しい建物の周りに人が集まっている。この建物は司祭のための宿泊施設だそうで、今日オープンしたそうだ。今日はそのお披露目で中を公開しているということなので、入って見学させてもらう。 中を歩いていると、子供たちが記念写真を撮っている。一緒に撮ろう!と誘われたのでお邪魔させてもらった。 教会に来ていた子供たちと しかし、司祭の宿舎なのに、こんなに勝手に部屋に入って遊んでいいのだろうか。今日はお披露目の日とあって特別なのかな。 子供たちの勢いはとどまることを知らず、次の部屋に入ってベッドで写真をとっていると、部屋に入ってきたお兄さんに何勝手に部屋に入ってるんだ、出なさいと怒られていた。やっぱりダメだったんだ。 教会を後にすると、ジュリーのお姉さんの家でフフをごちそうになった。 当たり前だが、姉妹なのでジュリーにそっくりだ。 家に帰って少し落ち着くと、ラボに向かって作業をすることにした。ラボに到着すると扉の前でスティーブンに出会う。明日の作業はどうしよう、と相談してきてくれたので作業内容を確認した。進捗を気にかけてくれているようで有難いことである。 夕方のラボではXBeeの通信テストを行い、ライブラリが使えることを確認して家へ戻る。思いの外時間がかかり、時間は22時を回っていた。

12. September 2012
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苦難の一日

今日は休日、エマニュエル先生の家族と一緒にピクニックに行こうと誘われている。 何時ぐらいに出かけますか?と尋ねると、 14:30くらいにしようと言われたので、ひとまず午前中は家で洗濯と、買い物をすることにした。 しかし家に帰ると断水だ。これでは洗濯ができない。水をためておけば良かったと後悔するが、仕方がないが洗濯はあきらめて町へ買い物へ向かう。 トロトロで町の中心部へ到着すると、早速電子部品店へ足を運ぶ。ツェナーダイオードを購入に向かう。型番を示すが、置いてないと言われる。 困ったなと思い、ゼナーダイオードを探しているんですがと言うと、何ボルト?と聞かれる。なんと、型番じゃなくてパーツの名前でも通じるのか。5Vですというと、ツェナーダイオードを取り出してくれた。一個20ペソだというので、では10個くださいと言うも、3個しか置いてないから残りは別の店をあたってくれと告げられた。 店を後にし、アブーに前回教えてもらったErnest electronicsを探すも見つからない。町をさまよっていると、別のelectronics shopを発見、中に入ってみる。ゼナーダイオード、5Vというとすぐに棚から出してくれた。会計をしていると店のオーナーに、一体何に使うんだい?と聞かれたので、マイクロコントローラへの入力電圧を制限したいんですと答える。ほう、そうなのかいと言われたが、マイコンが普及していないこともあり、あまり納得した様子ではなかった。CNCを作っていますと答えたほうが良かったかな。 部品は買えたので、洗剤など別の買い物へ向かう。コフィー・アナン通りにGrand mart(?)という店を発見したので入ってみる。内装は他のスーパーマーケットと比較して綺麗である。店内には中国人や、ヨーロッパ人らしき人もいた。アラブ系の食材(イエメンの噛み煙草っぽいものなど)が置いてあるのは、レバノン人が多いからだろうか。 さて、家へ戻って掃除などをしていると、時間は14時を回ったところだ。もうすぐ約束の時間だな、と思いつつベッドで横になっていた。14:30になるが、電話はかかってこない。もう少し待ってみようと思っていると、いつの間にかうたた寝をしていた。 起きてみると15:30だ。なにかおかしいな、と思いエマニュエル先生に電話をかけるがつながらない。もしかしたら急用ができたのかもしれないと思い、とりあえずラボに行って時間を潰そうかなと思いアブーに電話をすると、Connection refused.と画面に表示されたのを見てどきっとした。まずい、これは電話機の故障ということか?あるいはクレジットの残り残高が無くなったのかもしれないと思い、MTNに接続しようとすると拒否された。どうやらSIMが壊れたか、電話機自体が壊れている可能性がある。急いでキオスクに向かいクレジットを購入してチャージするも、MTNのサービスに接続できない。 思いの外時間がたっている。あっちも自分に連絡がつかなくて困っていることだろう。結局SIM自体を入れ替えることにし、キオスクでMTNのSIMをくださいというと、MTNは登録がめんどくさいからTIGOにしてくれと言われた。TIGOは登録済みのSIMを売っているようだ。使用者が未定なのに登録済みとはよくわからないが、とりあえず購入してエマニュエル先生に電話する。 すいませんでしたと経緯を説明すると、まあ仕方ないのでまた明日、と言われ電話を切った。 携帯は朝まで使えていたのに、なんという悪いタイミングで壊れるのだろうか。せっかく誘ってもらっていて、1週間前から楽しみにしていたこともあり、かなり落ち込んだ。 もう夕暮れ時であり、さらに前日にPCのACアダプタをラボに忘れてきたので、やることもない。何もしていないと落ち込むだけなので、ファンティ語の勉強をすることにした。ファンティ語の会話集を手にとり、チュイ語の辞書を使いながら文法を解読していく。両者は互換性があるといいつつも、語彙はかなり違うようだ。辞書はあまり役に立たない。 結局300個の例文を斜め読みして同じ単語をチェックしていき、英訳の部分と対応させてその語の意味を探るという力技をとることにした。なんとも非効率な勉強法だが、冠詞があることや、未来形、否定形、疑問形の文法はなんとなく解読できた。日常で使いそうな一般動詞を200個くらい覚えれば喋れそうな気がしてくる。 少し気分が回復し、勉強を進めているといきなり停電だ。弱り目にたたり目というところ。しかしここで負けるかと思い、LEDライトをつけて勉強を再開する。 LEDライトの灯りで現地語の勉強 自分で実際にLEDライトで勉強してみると、子供たちはどうやって勉強しているのか気になった。この灯りだと勉強するのはかなり厳しい感触だ。ガーナの子供たちは大変だなあ、日本は恵まれているなあと思いを馳せる。 ただ、これについては後日談がある。エマニュエル先生の息子のダラーリに、停電の時はどうやって勉強するの?と聞いたところ、停電の時はランプを灯して勉強するよという想定した答えが帰ってきた。自分の体験から、でもその灯りだけで本当に大丈夫?暗くない?と聞くと、 「夜勉強するのはいやだから朝起きて勉強してる」 という答えが返ってきた。当然といえば当然だが、使っているもの、インフラが違うと生活のスタイルも必然的に異なる。「夜勉強するための、より明るいLEDライト」が必要ではないかと実は思っていたのだが、もっとシンプルな解決策がここにあった。 さて、他の国の言葉を勉強していると、面白い響きの単語に出会うことが多い。 神様のことはオニャンコポンという。世代ではないが、おニャン子クラブみたいで親近感のある神様だ。Onyanというのが賢い、という意味のようだ。 なぜ?というのはエベナゼ、というようだ。似ていて覚えやすい。 久しぶりに文字とにらめっこしていたので疲れたようで、早めに床についた。

11. September 2012
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